会社を辞めた理由


 8月で会社を辞めました。

部門の話

 自分が通っていた事業所の平均年齢は、42歳くらいでした。所属していたグループの平均年齢はさらに高く、一番年の近い先輩でも、一回り違う(干支が同じ)という状態でした。後輩はいません。入社して以来、ずっと下っ端でした。それでも、多数を占める40代前後の皆様がバリバリと仕事をこなしているなら、将来に希望ももてるってなもんですが、「昇進したくない。しんどくなるから」とか、「昇進できるわけない。上が詰まっているから」などといわれると、そんな順番待ちに並んでたまるかと思います。
 仕事も無駄が多かった。というか、無駄な幹部が多かった。毎日毎日1時間とか2時間とか打ち合わせをしているようですが、いったいいつになったら仕事をとれるんですか。
 そもそも、「自分たちはプログラムを書いてちゃいけないんだ」などという上司とは仕事できません。おっしゃることはご立派ですが、マネジメントするプロジェクトもなく、プログラミングもできないため、他のプロジェクトの利益を食いつぶすだけの人もいますよね。そういうことはプロマネ不足になってからおっしゃってください。マネジメントも十分にできるか怪しいものです。とにかく指示がワンテンポ遅い。昨日のうちに言ってくれれば、一週間前だったら、一か月前だったら対応できたのに、と思うことがよくありました。「問題が起こってから対応を考える」というスタンスらしいので、無理もありません。
 人が話している間に、ノック式のボールペンをカチカチやる上司。人を名前で呼ばず、くだらないあだ名で呼ぶ上司。スキンシップが激しい上司。

部門の外側の話

「フレックスが常態化したら、それはフレックスではない」だそうです。労働協約にそのような記載はないと思いましたが。どうしてコアタイムを設定するなどのまともな手段をとらず、屁理屈をこねるのでしょうか。
「朝はラジオ体操しましょう」「出会った人にはあいさつ(目礼含む)しましょう」。こんなことまで会社が口を出すようになったら、末期症状だと思います。
「やりたいこと調査」。そのネーミングは冗談のつもりですか?「この調査とは関係なく、通常の人事異動もあります」なんて注意書きを見たら、まじめに答える気もなくなります。
 20年前から変化しない昇級試験。全然関係ない部署の幹部を相手に、自分がどんな成果をあげたか説明しなければいけない。うまく説明できなければ、現場でどんなに仕事ができていたとしても昇級はなし。そんな試験だから口ばっかり達者で、ろくに手を動かさないやつばかりが幹部になっているんじゃないか。

 もともと会社に依存するつもりはなく、常に「この業務は会社の外でも通用するスキルが身につくかどうか」を意識していたので、会社を辞めることに対してさみしさなどはありません。何人かの方に、「直接発注するか」と冗談でも言ってもらえたときは、自分の力も少しは認められていたんだなと嬉しくなりました。今後の目標は、「さらにスキルを磨くこと」と、「お金の流れを把握すること」です。怖いのは会社がなくなることではなく、会社がなくなったときに食べていけなくなることだと思っています。