プロジェクトの「ふりかえり会」が役に立たない件

 お世話になっております。

 先日、プロジェクトのふりかえり会というものがありました。「プロジェクトの課題を洗い出して改善しよう」という狙いのようです。そのときの成果物として、「議事録」という名のメモと、KPTシートがまとめられました。それぞれから一点ずつご紹介します。

K:プログラムを修正するときは、実装者に確認している。修正ミスが減った。

 まず、実装者の時間を奪っている点について言及がありません。自分のプロジェクトさえ良ければそれでいいというのですか。また、実装者に確認しないと修正できないというのは、「設計がドキュメントとして残っていない」というProblemであると、私は認識しています。

P:元請けの担当者が個性的で困った。

 ノーコメント。

T:オブジェクト指向で設計する。

オブジェクト指向で設計しよう」と宣言するだけで、できるようになるなら何も苦労しません。オブジェクト指向かそうじゃないかの判断基準は何か。オブジェクト指向を徹底するための仕組みとして何を用意するのか。確かに、「これはオブジェクト指向じゃねぇ」と騒いでいましたが、まさかこんな結末を迎えようとは。

 人を集めてこの程度のものしか残せないなら、時間の無駄としか言いようがありません。私はよく「協調性がない」と言われますが、あなた方は互いに依存しあっているだけではないのかと。「私も厳しくしないから、あなたも厳しくしないでね。えへへ」なんて環境はいりません。

以上